家庭でホワイトニングをするなら液体歯磨きを活用しよう

白い歯は美容・知性の象徴だと言われています。

歯を綺麗にするには日々のブラッシングが基本ですが、これだけでは十分に汚れを落とせない場合があり、そこで役立つのがホワイトニングです。ここでは液体歯磨きの役割、ホワイトニングできる液体歯磨きの特徴、ホームホワイトニングとの併用などについて説明しています。

憧れの白い歯を実現するために、まずは歯磨きから変えていきましょう。

なぜ液体歯磨きが注目されるのか

歯磨きといえばチューブ入りを連想する人が多いでしょう。市販の商品の多くはチューブ入りですが、研磨剤を含んだものが多いです。ホワイトニング用の歯磨きのなかには、使用回数が週に1~2回などと制限された商品があります。

研磨剤が多いと歯表面の汚れを除去するうえで役立ちますが、エナメル質を研磨して象牙質を透けさせたり、知覚過敏を招いたりする問題があるのです。歯科でステインや歯石を除去した直後なのに、黄色い歯に悩んでいる人は少なくないです。

子どものころと比べて歯が黄色くなったと感じる方は、象牙質が透けているのかもしれません。液体歯磨きには研磨剤が含まれていないので、毎日安心して使用できます。特にエナメル質が薄くなってきた、知覚過敏が気になるといった方に適しています。

冷たいものを食べると歯がしみるのは年齢を問わずに起こる問題ですが、温かいものがしみるようになってきたら要注意です。これ以上エナメル質の摩耗を進行させないためにも、液体歯磨きを活用してみましょう。

液体歯磨きで歯は白くなるのか

ホワイトニング性能だけを見てみると、チューブ入り歯磨きのほうが優れています。歯の着色汚れの原因となるステインは、コーヒーや赤ワイン、カレーライスなどをよく食べると付着しやすくなります。汚れが付着してしまうと、簡単には落とすことができません。

ステインは歯垢よりも頑固で、研磨剤入りの歯磨きでも容易には落とせないのです。ただ液体歯磨きでも歯垢は落とせますから、歯垢に由来する汚れは綺麗にできます。歯垢とは乳白色をした粥状の物質で、歯の表面に付着するとベタベタしたりザラザラしたりします。

歯の裏側に付着しやすい性質があり、放置しておくと歯石に変化するので注意してください。歯垢はステインよりずっと落としやすいですが、歯石に変わってしまうと自分では除去ができません。歯科のクリーニングやルートプレーニングで綺麗にしてもらう必要があります。

ホワイトニングに特化した液体歯磨きもある

液体歯磨きは口腔環境を清潔に維持する、エナメル質に傷をつけずにブラッシングするなどが目的です。一方でホワイトニングを期待できる液体歯磨きも一部にあります。これらにはステインを落とすための成分が含まれており、ステインを浮き上がらせてすっきりと除去できます。

また歯の表面をツルツルにすることで、歯垢やステインの付着を抑えるメリットがあります。常にツルツルの歯を維持しておけば、ブラッシングで汚れを簡単に除去できますし、口臭を抑えるメリットも期待できるでしょう。

液体歯磨きは歯科で受けるホワイトニングとは性能が違います。即座に白くなるわけではなく、継続的に使用することで本来の白さに変えていくのです。あくまでも汚れを除去して白くする仕組みなので、歯科のホワイトニングと違って漂白作用はありません。

そのため歯に汚れが付着していない状態では、それ以上は白くはならないです。飲食物が原因の汚れを除去するために活用するべきアイテムと考えてください。

洗口液との違いを知っておこう

液体歯磨きとよく間違われるのが洗口液で、これは口内を清潔にするのが目的です。液体歯磨きにも同様の作用がありますが、口内をゆすぐことに加えて、歯磨きすることを前提に作られています。

歯磨きする時間のないときは洗口液が役立ちますが、これだけでは汚れを十分に落とすことはできず、歯の着色汚れを予防するのは困難です。汚れを溜め込まないためには、ブラッシングをすることが大切になります。口内をゆすいでも歯間に挟まっている食物残渣は除去が難しいからです。

歯を綺麗にする必要性とは

日ごろからホワイトニングに気を配ることは、美しい歯を維持する基本になります。歯をしっかりと磨いていても、色素汚れがあると不潔というレッテルを貼られかねません。人は見た目で判断される部分が大きいので、歯は優先的に綺麗にしておきましょう。

歯は隠すことが難しいパーツであり、笑顔になれば相手に見えてしまいます。ブラッシングだけで白さを維持できなくなったら、歯科でクリーニングやオフィスホワイトニングを受けてください。

タバコのヤニを落とせる液体歯磨きのメリット

歯に付着したタバコのヤニは簡単には落とせません。歯垢以上に頑固な汚れであり、歯ぐきを変色させる要因にもなります。チューブ入りの歯磨きにはヤニ除去に特化した商品がありますが、研磨剤の配合量が多い傾向があります。

頻繁に使用しているとエナメル質の摩耗を早めるので、喫煙習慣のある人は液体歯磨きを使用することも考えてください。リンゴ酸が配合されたものは、着色汚れを除去するのに適しています。汚れを浮遊させる性質があるので、ブラッシングで楽に汚れを落とせるのです。

ポリリン酸ナトリウムを配合したものはコーティング作用が優れています。歯の表面をコーティングし、汚れをブロックしてくれるのです。汚れが付着してから落とすよりも、汚れを付着させない対策のほうが白い歯を維持するうえでより適しています。

ホームホワイトニングと併用するのもあり

歯科ではオフィスホワイトニングを受けることができます。素早く歯を白くしたい方に最適で、本来の自分の歯を超えた白さが実現します。持続性を重視する方にはホームホワイトニングが適しており、ホワイトニング用の液剤と専用マウスピースを使用した方法です。

ホワイトニング用の液剤には刺激性があるため、ホームホワイトニングの期間中は歯磨き粉を研磨剤入りから液体歯磨きに変えるという方がいます。

ホームホワイトニングは歯を漂白できますが、歯垢やステインなどの汚れ自体を落とすことはできません。汚れによる着色を落とすためには、毎日ブラッシングをするのが基本です。食後にブラッシングを徹底していれば、研磨剤を含まない液体歯磨きでも十分に汚れを除去できます。

歯に優しい液体歯磨きを活用しよう

液体歯磨きは研磨剤を含まないので、歯を傷めることなくブラッシングができます。ホワイトニングに特化した商品なら、着色汚れを効率的に落とすことができます。歯を漂白できるホームホワイトニングと並行すれば、ブラッシングでは実現できない白さを得られるでしょう。

歯は容姿に直結してくるパーツですから、歯垢やステインの付着を抑えて、常に白い歯を維持しておく必要があります。